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全肢P奈良大会
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全肢P奈良大会
令和元年度 第62回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会・校長会合同研究大会(奈良大会)
開催日 令和元年8月22日(木)~23日(金)
会 場 奈良県 ホテル日航奈良、なら100年会館
主 題 肢体不自由のある子どもたち一人一人の生きる力を育むためにPTA活動はどうあるべきか。
~えがおひろがる みんなの輪 奈良から始まる 新しい時代~
PTA会長と校長の2名で参加してきました。
古都奈良は世界文化遺産や国宝、重要文化財がたくさんあり、観光資源に恵まれた魅力あふれる観光都市です。観光の定番「東大寺」「法隆寺」、桜の名所「吉野山」や奈良公園の鹿などが有名です。
奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」に迎えられ、2日間の研究大会ではたくさんの学びを得てきました。
(1)PTA連合会の総会
全肢P連会長に澤村愛(東京都立光明学園PTA会長)が継続して選出されました。
(2)基調講演
講 師 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官 菅野和彦氏
テーマ 「特別支援教育の動向と肢体不自由教育の充実に向けて ~子どもの学びを支えるために~」
子供たちの学びの充実に向けた国の施策と新学習指導要領の改訂のポイントと内容について、多岐にわたる内容でしたが、保護者向けにわかりやすく丁寧に説明してくれました。
◆総務省が示している『Society5.0』について
◆デジタル教科書の活用について
◆新学習指導要領について
◆医療的ケアの現状と動向について
◆学校における働き方改革について
(3)分科会
私(校長)は第1分科会「学校」に参加しました。提案は秋田県立秋田きらり支援学校のPTAで、「子どもたちの学校教育を支え、社会自立を育むため、PTAは、学校との連携をどのように深めていくか」を研究協議のテーマとしての発表でした。
秋田県唯一の肢体不自由校であり、設置されて10年目の新しい学校です。学校周辺の地域も学校開設と同時期に開発が進み、住宅が増え、周辺の環境が大きく変化したそうです。近隣の小・中・高校との交流、地域の老人保健施設への訪問なども積極的に進めています。PTAの活動の中には「おやじの会」もあり、様々な行事や活動にも積極的に関わっているそうです。
開校10周年の節目に学校後援会「きらり会」を立ち上げ、一人でも多くの方に学校の応援団となってもらおうとPTAの活動に取り組んでいるようです。
発表の後は6人1組でグループを作って、「学校における地域とのつながりの実践」について情報交換をしました。夏祭り、茶話会、研修会、防災訓練、学校サポーター組織など、各校と地域とのつながりがわかるような取り組みを知ることができ、とても参考になりました
(4)会員研修
講 師 (株)オールケアライフ 代表取締役 鎌倉義雄 氏
テーマ 「障がい福祉と人格向上」
大阪府守口市でスタートしたオールケアライフ守口は小さな事業所だったのですが、今や拠点を増やし、サービス内容も拡充し、大きな事業所になりました。重度の方を受け入れる事業所として有名になり、いまでは、全国の事業者、行政が見学に訪れるそうです。
利用者にとって善いことであれば、「前例がないならすぐにやってみよう!」という前向きで、熱い想いが、よりよいサービスの提供に繋がっているのだと思います。
(5)アトラクション
奈良県立王寺工業高等学校吹奏楽部「The Blue Collars」による楽しい演奏会がありました。
本格的なジャズの生演奏を看板に多くの施設での演奏活動をボランティアとして取り組んでいるそうです。今回も若い力あふれる素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
令和初の大会としても充実した内容で大変盛り上がった研究大会でした。時代とともに変わりゆく社会の中でも、障害のある子供たちが自分らしく生きられる社会になることを思い、PTA活動をよりよいものにしていこうという思いが伝わってくる貴重な二日間でした。
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